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ウインドディスプレイツールの製作
ZAHSを運営する造型社はディスプレイツールを作るのも得意分野の一つです。
今回はアクリルをレーザーカットしてディスクを円弧状に配列するオブジェを作っています。
弓形の骨組みにディスクを差し込み配列する構造にしたのは【ZAHS】で培った知識を応用出来たからです。
結果は正確で綺麗な配列になったのと、差し込むだけなので作業のスピードアップを図れたのがもう一つの収穫です。
複雑な形のカットアウトはやはりレーザーカットが有効ですね。
逆にレーザーカットを前提にすると複雑な設計が平気で出来るとも言えますが。
これからもレーザーの技術と時にはアナログな技術も織りまぜながらアクリル加工を進化させて行きたいと思います。
音でも変速
ママチャリの“内装三段変速機”は実際にギアチェンジをして変速の動きを体感出来る事を目指して作りましたがどうも判りにくいという問題がありました。
確かに変速はしているものの出力軸に負荷が掛かっていない分、手元の感触が重くなったり軽くなったりするのがわずかで判りにくいのも事実です。
回転の動きを目で観察するとこれも変化はありますが、誰が見ても明らかに変わったというほど劇的な変化がある訳ではありません。
そこで聴覚にも頼ってみる事にします。
出力軸の車輪に見立てた円盤をラチェット構造としてアクリルの丸棒をはじくように設計変更しました。
これによって音の変化でも回転数が変わる様子を観察出来る様になりました。
一速(ロー)は チッ•••チッ•••チッ•••チッ•••
二速(ノーマル)は チッチッチッチッチッチッ
三速(トップ)は チチチチチチチチチチチチ
こんな感じです、分かってもらえるかなー。
遊星歯車の実力
おかげさまでZAHSの遊星歯車は一部ではすっかりおなじみになりましたね。
ただこの遊星歯車もこれまでのシリースでは差動装置の機能として一つのパターンを再現していたにすぎませんでした。
つまり内歯車を固定し、太陽歯車を入力軸として回す事によって自転しながら公転する遊星歯車の軌道を遊星キャリヤで拾いだすというのがどのモデルにも共通する基本構造となっています。
今までは減速機の仕組みや、歯車のユニークな動きの面白さなど興味深い事を出来るだけ分かり易く表現しようと心がけて来ましたが、差動装置としての遊星歯車機構の実力や面白さを十分現せたかどうかもう一度振り返ってみる事にしました。
遊星歯車機構の面白さは組み合わせによって様々な機能を発揮する所です。
ママチャリの3段変速機もその一つでした。
そこで減速機や変速機に変身する特徴を一台で全て動作確認出来る装置「遊星歯車マルチ」を作りました。
つまみを切り替えながらハンドルを回すと6種類の増減速をギアの動きと共にじっくりと観察できます。
遊星歯車【マルチ】の動画をアップしました!
先日ZAHSのラインナップに加わった「遊星歯車【マルチ】」の切替機能をよりわかりやすくご覧頂けるよう、動画を撮ってみました!
ストッパーやツマミを切り替えることで、それぞれ違った動きを観察することができますね。
不思議遊星歯車の構造
検索エンジンから【ZAHS】に来訪される中でキーワードのトップが“不思議遊星歯車”です。
やはりこのワードには惹かれますね。
この「不思議遊星歯車」については以前このブログのここにも書きましたが、実際の構造や働きが十分にお伝え出来ているかどうか不安になりまして、今回もう一度プレゼンテーションを行います。
今までの「不思議遊星歯車」は高い減速率を分かり易く表現する事を主眼に置いていたため、出力軸に猫のキャラクターを取り付けたりしてどれだけゆっくり回るかつまり減速したかを強調する形をとっていました。
今回は歯数の違う歯車の内側を転位歯車が通過する時、2枚の歯車がずれて行く基本的な構造をより分かり易く観察出来る様にデザインを変更しました。
一方の歯車が固定なので、この時ずれながら回転する方が出力軸になります。
同軸で圧倒的な減速率を得る仕掛けの不思議をお楽しみ下さい。
謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
年末年始は少し長いお休みでしたが、皆様はどのようにお過ごしでしたか?
ZAHSではスタッフが2名、新年早々に風邪を引いてしまい、貴重な休みを布団の中で過ごすという残念な年明けでしたが、皆様も風邪にはお気をつけ下さいね。
2012年もZAHSは楽しく組立てて遊べる新作キットをどんどん作っていく予定です!
昨年末に仲間入りした「内装三段変速機」に加え、複合的に動きを切り替えて観察できる「遊星歯車【マルチ】」が近日デビュー致します!(ただいま動画を鋭意製作中)
どうぞご期待下さい。