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渋谷の地下の事
3月に東急東横線と東京メトロ副都心線が渋谷の地下で繋がったニュースを見ました。
大阪に住んでいるとそれで便利になったのかどうかあまりピンと来ませんが、開通前夜の工事の様子は圧巻でしたね。
これを見て京阪電車の京都地下化工事の時を思い出しました、だいぶ昔の事ですが。
東福寺と七条京阪の間の地面を巨大クレーンがつり上げるとそこまで線路が出来上がっていてあっという間に地上の線路と繋がりました。
当時は度肝を抜かれる大工事でしたが、今も同じような事をやってますね。
特に大都会での地下トンネル工事は色んな制約があり大変な様ですが、世界をリードする日本のトンネル工法は凄いです。
渋谷の地下の様に複雑な既存構造体が密集する地域にそれらに影響を与えない様出来るだけ細いトンネルを掘るシールドマシンが登場したそうです。
通常のシールドマシンは円筒状の機体の前面に円形のカッターを回転させて掘り進んで行く構造ですが、新しいマシンは長方形を2つ並べたような断面で掘り進んで行く画期的な技術です。
鹿島と川崎重工の2社が開発したアポロカッター工法という物でこの工法で採用されるシールド掘削機がそれです。
アポロカッター工法を説明するサイトによると、以下引用>アポロカッター工法は、多様な断面を掘削でき、カッターが高速で回転するために硬質な地盤にも適用できることが特徴であります。
具体的な掘削工法は、密閉型シールド屈進機先端部のメイン回転ドラム(公転ドラム)上に揺動フレームを介して回転式カッターヘッドを設置し、カッターヘッドが高速で回転(自転)しながら、公転ドラムによって公転を行うことで掘削する、シールド掘削機構としては今までに無い工法です。>引用ここまで とあります。
言葉だけでは判りにくいですが、遊星歯車の原理ですね。
以前足こぎ車椅子の開発時に活躍したデフギアの時も同じような感動を記事にしましたが、ここでも遊星歯車の活躍を見る事が出来ました、嬉しいですね。
アポロカッター工法についてはこちら
新しいエネルギーへ
再生可能エネルギーの研究が盛んに行われていますが、期待が大きいのは「洋上の風力発電」ですね。
中でも九州大学の研究チームが開発した風レンズ風車による発電システム。
土台は六角形の浮体でその上に風車を設置し、ハニカム構造の様に増やしたり減らしたり出来る構造になっています。
レンズ風車については以前このブログにも書きましたが、通常の風車より出力が2〜3倍にアップするのでコストの低減が期待出来る優れものです。
一方では陸上で休耕田などを利用してメガソーラー発電の計画もある様ですが、その景色を想像するとちょっと疑問に感じてしまいます。
休耕田は米を作ってバイオマス燃料(エタノール)を作るという農業施策を薦める記事がありました。
解決すべき問題も多い様ですが、こちらの方には共感を覚えます。
また山の上にずらりと並んだ風力発電の風車が回る様も最近では見慣れた景色になりましたがこれも騒音や発電コストの問題でトップランナーとはなりえないでしょう。
やっぱりレンズ風車に頑張ってもらうしかないなと個人的には思っています。
風車と言えば、中学生のころ見たドキュメンタリー番組で「タービン」の開発に携わる一人の技術者を追う番組がありました。
波力発電で海の波の力をふいごで風に変え風車で受けて発電する。
このシステムのエネルギー効率を上げるため、風車の形を徹底的に検証するというものです。
風車(タービン)は扇風機の羽の様に3枚羽や4枚羽からスタート。
羽の枚数や形状を変えて風洞実験を繰り返して一番効率の良い形を探します。
たどり着いたのは飛行機の翼の様な断面を持つ3枚羽、今の風車の原型がこの頃すでに出来ていたんですね。
空気の抵抗を最小限に抑え羽を横切る空気に気圧差を与えて回転力を増すというような理論だったと記憶しています。
来る日も、来る日も設計と実験を繰り返すおっちゃんに憧れる子供でした。
そのワクワク感が「風レンズ風車」にはあるんです。
風レンズ風車発電にはこれからも注目して行きたいと思います、成功して欲しいですね。
風レンズ風車の特徴(利点・欠点)《九州大学が実験》 - NAVER まとめ
ビートルズのハモり
最近テレビでビートルズの特集番組が多いと思ったら、この10月は結成50周年だったんですね。
50年前はまだ小学生でした、当時「ジェスチャー」という国民的番組でお題が「ビートルズ旋風」この時初めてビートルズを知りました。
その時はまだ子供だったので音楽に惹き付けられたのは中学になってからでした。
ビートルズの音楽は語り尽くされていますが、なにしろ衝撃を受けたのがあのハーモニーでしたね。
ハーモニーというよりハモり。
それまでに聴いた事の無いようなハモりが衝撃でした。
ジョンもポールもジョージもみんな勝手に歌っているようでもお互いの声が混ざって響き合ってワァー!でした。
ビートルズの曲は歌いやすい物が多いのでコピーバンドも沢山出来ましたね。
日本でも「ビートルズサウンド」を真似て音楽を作るバンドが数多くありましたが、あのワァー!っと響くハモりに出会った事がありません。
元々日本の音楽文化にハモりは無かったのと違いますか?
ビートルズ以後ハーモニーを重視するグループやバンドはありましたが、どれもこれも襟を正した綺麗なハーモニーを目指していた様に思います。
ビートルズは勝手にハモる、シャウトしてハモる、いつでもハモるなど気楽な心地よさがあります。
最近はそんな音楽もあるのかも知れませんが音楽を聴く機会がぐんと減っています。
知らんだけやとお叱りを受けそうですが、強いて言うなら1993年デビューの【class】というデュオのハモりがワァー!に一番近いので気に入っています。
独断と偏見のハモりの話でした。
レンズ風車
九州大学で研究開発されたレンズ風車は興味ありますね。
風力発電の風車で発電効率を向上させるために考えられたアイディアが独創的ですごいです。
風車の外側にフード状の囲い?を取り付けるだけで風車の回転が増し、発電効率が3倍に跳ね上がるとか。
素人目には一見邪魔になりそうなフードが風の流れに劇的な変化をもたらすということを発見されました。
風車に向かって吹く風がフードに当たると気流が乱れて風下に渦を発生させ空気の密度が薄くなる。
その結果気圧の差が生まれ、風が気圧の低い方へ勢いよく流れる効果があるという事でした。
この風を集める効果がちょうど光を集めるレンズのようなのでレンズ風車と言うそうです。
なるほどなぁー、久しぶりに心躍るニュースでした。
誰も気がつかない所に気がつくこと、まさに発見ですね。
遊園地のコーヒーカップ
遊園地の遊具コーヒーカップは遊星歯車の原理で動いているのは何となく理解出来ます。
一番大きな円型の床が動くとその中にある複数の中床も動き、それぞれのコーヒーカップもハンドルを回すと自転します。
比較的安全な遊具なので、子供たちにも人気がありますね。
この遊具はずいぶん歴史があり、近所のひらかたパークにも記憶の中では最初からありましたよ。
乗ってみると日常にはない大きな動きや小さな動き、回転も合わさると目が回るくらいなんとも複雑な動きをします。
中の床にはコーヒーカップが取付けてあるので床が回転するとカップは大きな床の外周から中心へと移動をくりかえします。
大きな円床も回転移動しているので双方の床の動きが重なってダイナミックな動きが生まれます。
この時、乗っている人の描く軌跡がトロコイド曲線という事らしいのです。
難しいので描画出来ません、イメージして下さい。
また出て来ました「トロコイド曲線」
もともと別の物だと考えていた「遊星歯車」と「トロコイド曲線」コーヒーカップで繋がっていたんですね。
面白い、不思議な気分です。